2003-01-30

_ 子の立場

ちょっと前に、息子が面白いことを言っていた。正確な表現は忘れてしまったのだが、ざっとこんな感じ。

子供って大きくなると、親から離れていくでしょ。でも、そのうち今度は孫が子供の代わりになるんだよね。だから、オラはおばあちゃんに優しくする。多分、妹よりオラの方が、おばあちゃん孝行していると思うよ。

で、息子がこんなことを言ってたよ、と先日母に話したところ、「確かに、今年に入ってから、以前にも増して優しくなって、いろいろ気を遣ってくれる。」のだそうだ。

どうやら、自分の存在がおばあちゃんの生きがいになっている、というはっきりとした自覚を持つようになったらしい。うんうん、ママの分までおばあちゃん孝行してね。

息子だけでなく娘も、わたしが母とあまり折り合いがよくないことに気づいている。母の、何でも自分で仕切ろうとし、先回りしてあれこれ口を出すところは、何年経っても変わらない。いや、わたしもずけずけ言い返せるようになったので、さすがに母も、最近はいくらかおとなしくはなったのだが。

なんでこんなことを書いたのかというと、一昨日hirikaさんの掲示板に親の立場について書き込み(#1185)をしたのだが、その一方で、子の立場としてのわたしは、状況こそ違うものの、母に対する反発をずっと引き摺っていることを、忘れたわけではないからだ。

母が、夫に早くに先立たれ、働きながら娘ふたりを育てなければならなかったこと、父方の親戚に対して、子供を立派に育てて見返したい、というような対抗意識のようなものがあったこと、それは頭ではわかる、頭ではわかるが、その結果母が自分の思い通りにわたしをコントロールしようとしたこと、つまりわたしが自分のやりたいことを自分のやりかたで見出していくプロセスを見事につぶしてくれたということ、そのことに対する恨みにも似た反発は、いまだに消えない。

で、このことを書いておかなくちゃ、と思って、今掲示板を見たら、やっぱり、#1189のhirikaさんの書き込みがあって、こちらも、苦笑。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]
_ dd (2003-02-01 23:31)

確かに、禁句、だった。

_ hirika (2003-02-02 00:53)

や、今のあたしには以前ほど禁句じゃないですから(^^)。

_ dd (2003-02-02 09:50)

ありがと>hirikaさん。でも、怒ってくれていいからね。

_ 森の水車 (2003-03-12 00:03)

  母の立場

 どこにでもよくある状況なんですね。うちの母もとてもしっかり者で、戦死した父とは、一年半の生活しか思い出もなく、私を必死でかかえて(持って逃げるつもりの通帳も大切な物も全て忘れて)、戦火をくぐり抜けてきた人です。いつもコントロールしたがる(潜在意識)心をそっと隠して、私には自分の好きな生き方をさせてくれた母です。最近、彼女自身の本心をポロッと聞かせてくれました。それは、母の母(私の祖母)は何でも自分の思い通りにしたがったから、私には同じ思いをさせたくなかったって・・・でも、子供をもって初めて解る親心と昔の人は言いましたが、私もまた娘たちに色々な想いをもって、苦労はして欲しい、けど、どうかあまり泣かずにすみますように、等といつのまにか難しいお願いをしていたりします。神様もこまりますよね。
 

_ 森の水車 (2003-03-13 00:37)

母と娘(つづき)

 私の母は齢八十五才、毎晩夕飯の乾杯を楽しみにしています。その量も今では減って減って、すずめの涙ほどです。今日はお好み焼きだから、ビールでいこうか! かんぱい!
鍋物の日は、おいしいお酒を冷で、、、と。永い葛藤の末、たどり着いた娘と母の静かな生活。今日も元気でありがとうと思える様になったのは、二年前、母の心臓発作があって、入院。
そうなんだ・・・母はいつまでも私の側にいてくれると思っていた・・・そんなバカな。どこよりも安らげる母の胸、母のいる空気、やはり大地か。
 その母と、いつ別れが訪れても不思議ではない。
”はい、乾杯、今日も元気で、ありがとう”
”つまさきを、そっと母の足に当ててみる。ぬくもり感じ、おやすみなさい”(子供の頃、母と一緒に寝ていました)

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