2003-07-20 [長年日記]

_ これで

実はこの件、もうひとりうちの大学の女子学生が、その「サークル」に出入りしていると学生たちから聞き、担当部署と相談していた。結局本人を呼び出してもらって、わたしとその担当部署の教員のふたりで面談することに。

突然呼び出された学生はとても驚いたに違いなく、最初は非常に固い表情をしていた。わたしが、経緯を簡単に説明し、今の状況を尋ねると、ちょうど試験期間で忙しいこともあり、しばらく共同生活の場に行っていない、ということだった。「最初のうちはいいな、と思ったのだけど、最近は少し自分と考え方が違うような気がしてきたこともあって」という話し振りを聞いて、ああよかった、間に合った、と思う。

その後は、もうひとりの教員とふたりで、統一教会にまつわる過去のいろいろな事件や、マインド・コントロールの手法の恐さについて説明をし、今後の対応のしかたについて相談する。

最初のうち、こちらの話を身を固くしながら聞いていた彼女が、次第にその構えをほどいていくさまがありありと感じ取れた。最後に彼女が見せた、控えめだが綺麗な微笑みが印象に残る。

これで、夏休み前になんとか解決しておきたかったことのひとつが片付く。

_ 一言

わたし自身、心底ほっとした一件だったので、「良かった」の一言だけで、十分ありがたいです。