ええと、どくしゃさんへ
>はてなアンテナ詳細モードで実際どれほどのアクセスが減っているのか、ご説明いただけないでしょうか。
とのことですが、わたしの立場でそれがわかるはずがないというのを承知でおっしゃっているのでしょうね。ただ、せっかくですから、想像力をめぐらしてみたいと思います。あくまでも、想像です。
仮に3人がわたしの日記を詳細モードで読んでいて、もし一日に3回更新(ツッコミも含めて)したら、それで9アクセスの減少ですよね。登録数が400から500のtDiaryの中で、はてなに登録されている日記がどれくらいあるのかわかりませんが、仮に50としましょう。(ひとつの日記に対しては、1時間以上間をおいて来ると思われるはてなのロボットが、tDiary全体で1、2分に1回来るそうですから、これは少なめの見積もりだと思います。)で、単純に掛け算すれば450ですよね。穏やかに考えて、これは、そこそこにアクセスのある日記3つ分くらいには相当すると思います。
もちろんtDiaryはこういうこと気にされてないでしょうが、これが、数千、数万の登録数のある、広告つきレンタル日記で考えたら、トータルでのアクセス数の減少が、営業的に無視できるとは思えない、というのがわたしの推測です。今後、こういう一気読みが簡単でいい、と考える人が増えれば、影響はさらに大きくなるでしょう。
ところで、わたし自身は、自分の書いたテキストが、リンクされることも、アンテナで捕捉されることも、どうぞご自由に、という姿勢でいます。引用も構いません。はてなの更新非表示を設定したのも、自分のテキストを詳細で読まれたくない、という個人的な理由からではありません。ネット全体で考えたとき、詳細モードは問題があるよ、という立場に賛同を示すためです。だから、人によって、非表示にする人がいても、しない人がいても、それぞれだと思っています。
わたしが書いたことに「感化」されて素光さんが非表示にされたとしても、それは素光さんがご自分で判断されたことです。詳細モードで自分のテキストを読んでもらう方が嬉しい、という方がいらっしゃれば、そうされればいいと思っていますよ。
(そもそも、たださんが指摘してくださったように、この日記の非表示がうまくいったのは、偶然みたいなもんですからね。もしはてなさんがあれを読んで、htmlに厳格なスクリプトに書き直したら、わたしが置いたメタタグなんぞ、ロボットに無視されても文句は言えないわけです。)
正直に言って、わたしには「どくしゃ」さんが何をおっしゃりたいのかよくわからないのですよ。
素光さんのところのツッコミで、はてなの詳細を非表示にするなら、あめスタイルやGoogleはどうするのか、というふうに書かれたのは、言ってみれば読者であるご自分の首をも締めることではありませんか?しかもそのあと、読み手の立場がわかっていない、とわたしに矛先を向けられたので、余計わたしには意図がわからなくなりました。
Googleのことにしても、最初に持ち出されたのは、「どくしゃ」さんの方ですし、それも、現在ではユーザ側でコントロールする方法があることを、自らリンクを張ってお示しになられたではありませんか。
はてなについても、個人ブックマーク的ではない、意図的な詳細モード閲覧読者がいる、ということをご自身で明らかにされました。もちろん、そういう読み方が便利だ、というのはわかります。ただそれが、日記サービス全体のアクセス数の減少を全体として引き起こす危険性がある、というわたしの認識は、(最初にも説明したように、実際の数字をつかむことは不可能ですが)変わりません。
再び、どくしゃさんへ
そうですか、わたしの言っていることがわからないですか。残念です。
わたしは、なんとかわかってもらおうと思うから、書いています。できるだけわかってもらえるようにと思って、辛抱強く言葉を選んで書いています。でもね、それでも「わからない」と言う人はいるんですよ。その時どうします?わからないあんたはボケ、なんて、捨て台詞言いますか?わからない、という人を押さえつけますか?わたしはそんなことするつもりもないし、したくもない。
わたしは神じゃない、神になりたいとも思わない。無力な一個人です。だから、ただ静かに、「そうですか、わかってもらえないのは残念です。」と言うまでです。自分の考えを主張する、というのは、そういうことだと思っています。それぞれの人の考え方を尊重する、という姿勢なしに、自らの意志表示はありえません。
わたしは、自分の意志を表明します。そして、人の意志にも耳を傾ける、という形でのみ、その意志表示は意味を持つと思っています。わたしは、どうしてもこれだけは譲れないと思う自分の考えを述べますが、それに結びつけて何もかもを論じようとは思いません。わたしは、出来ることから行動します。自分に出来ることを、行動する、態度で示すことが大事だと思うからです。自分が行動できない部分にまで、あれこれと人のことをとやかく言うつもりはありません。そういうわたしのやり方を「一貫性がない」、と批判するあなたは、いったい何様なのでしょうか。
わたしははてなの詳細モードを拒否する立場を支援します。それを行動で示すために、自分自身もはてなの詳細モードを拒否します。あめスタイルには、参加したこともないしする意志もありません。ここまでが、わたしのとっている行動です。わたしは、他の人がわたしと同じ考えをもって行動してくれれば嬉しいと思いますが、それを強制するつもりもないし、わたしと違う行動をとるからといって、批判はしません。もし賛同してくれるなら、それはその人の自由意志でよいのです。どうですか?まだ、矛盾していますか?一貫性がないですか?
さて、もう少しだけ書きますか。わたしがはてなの詳細モードに頑なに反対の意志表示をするのは、それが書き手と読み手との直接的なコミュニケーションを支える、数々のネット上のサービスを骨抜きにしかねないものだという危惧があるからです。
まあ、一例を挙げるなら、tDiaryに直接アクセスすればその場でツッコミできますが、詳細モードで読んでいたらその場でツッコミできない、ですよね。わたしが、詳細モードで読むのは「引きこもり」的な読み方ではないか、と書いたのは、そのあたりのことを端的に表現したかったからです。
わたしは、ネットがあくまで人と人とのコミュニケーションの手段であって欲しいと思っています。そういう考え方は「古い」のでしょうか?わたしは、古さ新しさとは関係なく、それがネットワークの重要な本質のひとつだと信じています。
おっしゃるように、「抜き取り型」サービスが今後増えるであろうことは十分予想できます。予想できるからこそ、今のうちに、意志表示したいと思ってしていることです。ネットワークが「狭くなり、速くなり、便利になる」のはもちろんいいことだと思いますが、ネットワークの本質が保たれてこその便利さであると思っています。変化を引きとめようとしているのではなく、変化の方向を選び取りたいと思っているのです。
なお、わたしは、このような抜き取り型のサービス(や、キャッシュによるサービス)を、テキストそのもにに対する著作権侵害と結びつけて議論したことはありません。そういう議論があるのは知っていますが、議論そのものがナンセンスだと思っています。出所が明記されリンクが張られているのですから。ですから、そういう議論を強引に持ち出されても、困ります。
拝読しました。<br><br>>ネット全体で考えたとき、詳細モードは問題があるよ、という立場に賛同を示すためです。だから、人によって、非表示にする人がいても、しない人がいても、それぞれだと思っています。<br><br>という箇所が代表しているところなのですが、だから私も千絵胡椒さんが何をおっしゃりたいのかよく分からない、というよりも、おっしゃっていることが分裂しているように思えてならないのですよ。<br><br>はてなアンテナに問題があることは措いておいて、こういった抜き出し型のサービス、という点で話を考えたときに、<br>はてなアンテナも、あめぞう型のアンテナも、「更新部分を抜き出して表示する」事自体は同じなわけです。<br>ただ、規模が違うというだけで。<br>「日記サービス全体のアクセス数の減少を全体として引き起こす危険性がある」ということならば、はてなアンテナだけではなく、あめぞう型だって原理は同じ。規模が違うだけで。または書き手の意思の有無だけの違いで(これだって、あめぞう型も別に書き手の意思と関係なく、アンテナ設定側で抜き取ることが可能なのですが)。<br>ですから今後、はてなアンテナだけではなく、さらなるサービスも出てくることは十分考えられると思うのですから、はてなアンテナに疑問を呈されるのなら、ほかのあめぞう型のアンテナについても同様の問題があるのではないか、ということもまた考えていただきたく思いました。はてなの詳細モードを拒否するなら、あめぞう型アンテナもまた拒否するのが「アクセス」を考えるなら一貫した態度なのではと。<br><br>第二に、このような抜き取り型サービスをネット全体で考えて問題があるのでしたら、「詳細モード」そのものに問題があるわけで、他の人が詳細モード表示をよしとするのもそれぞれだからいい、とおっしゃってしまうところはどうも主張が一貫されていない(個人的な意思なのか、ネット全体のことをおっしゃっているのか)ように思えてなりません。詳細モードそのものを否定なさっているなら一貫しているように思うのですが。<br><br>第三に、このようなアンテナサービス等が普及することでアクセス減少に繋がるということですが、技術の進歩や人間の意識の変化がとめられないのですから、それに対応した日記サービスなりネットビジネスなりの変化が求められるのではないか、ということを私は考えているのです。<br>今は過渡期なのではないでしょうか。旧態のままのビジネススタイルや(バリュークリックも一時のバブル景気を過ぎて成り立たなくなってしまったところがありますね)、サービスなりを基本において、今後の変化を一概に危険視してしまうのは簡単すぎるのではないか、と思うのです。<br>もちろんトラフィックの問題なり、著作権な問題なり(グーグルのキャッシュ然り、はてなの詳細モード然り)、グレーゾーンだったり改善すべき問題があり論議はつくされねばなりませんし、改善されねばなりません。望まない書き手がアンテナ捕捉されたりするのがもっと簡単に拒否できたりするように出来たりする必要もあるでしょう。だけれども、それをグレーゾーンだから、とか、アクセスが減るから、といったような理由で危険視するのではなく、よりネットワークが狭くなった、早くなった、便利になった、というふうに考え、変化が求められているのだ、というふうに考えていくやり方もあるのではないかと思うのです。
どくしゃさん、横槍を出すようで申し訳ないのですが、あなたがおっしゃるようなムーヴメントがあることはそれとして千絵胡椒さんは認めているように見受けられます。そのときの反応は別に「それをそのまま受け入れる」だけが選択肢ではないということではないでしょうか。そういう流れに時には逆行するような動きをして、よりいい方法を模索していくというのもあるし、そのものを否定(や無視)するのだって立派なアクションだと思うのですが。<br>一部の機能は受け入れ、一部の機能は拒否するということも、そのサービスに直接間接にかかわる人の選択次第なのだと思います。<br>勿論、その選択自体に訪問者が幻滅し、訪れなくなるのもその訪問者の自由であり、選択肢の一つだと思いますし、それを受け入れるのもまた「ひとつのやり方」です。
はてなの詳細モードがコミュニケーションを阻害すると書いてらっしゃいますが,そもそも詳細モードを使う人の場合はコミュニケーションを求めていないんじゃないでしょうか.<br>コミュニケーションの場としての Web は確かに重要ですが,そうではなく単に情報を得るための手段としてとらえる場合は詳細モードもありかなと思います.少なくとも読者がそういう風にとらえることを禁止することは出来ませんし.
少なくとも、千絵胡椒さんのp02の主張は、「詳細モードを使う人がコミュニケーションを求めている」前提でなされているものではありません。「詳細モードではてなアンテナを利用されている人がwebでのコミュニケーションを求めているかどうかは関係なく」他の、webにおけるコミュニケーションを成立させている仕組みを阻害しかねない、という意味だと思いますが。
えーと、私の言いたかったことはさわださんの「http://mwave.sppd.ne.jp/diary/?date=20020722#p01に結局、近いのだなあと思っています(第三のところで書いたのがそれですね)。<br><br>前日のに戻りますと、はてなから離れますが「ネットビジネスの阻害」という形で言えば、「便利だから、ただだから、簡単だから」な無料の(広告付き)サイトや日記サイトが簡単に借られることで、日本ではごく安価でも有料のサーバレンタルやホームページスペース提供ビジネスが伸びなかった、ということもあるのではないかと思います。<br>ですから、それぞれに見方を変えれば「便利」の違いがありますし、阻害ということだって立場が違えばそれぞれ言い分はあるのではないですか。<br><br>「一貫性がない」というのは、詳細モードの表示拒否をとるという実践はそれはそれとして、他の人が詳細モードをよしとするのにも疑問を呈されないのかということです。ネット全体への問題があるのならば、「詳細モードの提供そのものをやめるべきではないか」とはてなのほうに提案するとか(もうなさっているかもしれませんが)、そういうムーブメントを起こすことはしないのか、ということです。<br><br>千絵胡椒さんのとっておられる立場はわかりました。<br>nijimuさんのおっしゃるとおりで、「そうですか」ということで私自身は終わりにしたいと思います。長々ありがとうございました。
ひとつだけ、コミュニケーションについて。<br>tdiaryの文章を詳細モードで読んだとします。その際でもまずその取得先の文章そのものを読んでいることには変わりないですし、リンク先はきちんと示されていてクリックするとたやすくそのサイトに行けますよね?ですから読んでいてツッコミしたくなれば、そっちに飛んでいってツッコミをするだけです。<br>詳細モードとてまったく切り離されて存在しているのではない、繋がっているものだと私は思うのですが…。
あ、すみません。「詳細モード拒否」というアクションをとることでムーブメントを起こしておられるのでした。そのことは了解しました。失礼いたしました。
はてなアンテナでは、情報取得元とリンク先とでURLを別に指定する事ができるようですので、必ずしも「繋がっているもの」とは言い切れないかもしれません。プライベートモードにしたり、リンク先URLを敢えて無効のもののに設定したりすれば、単なる「抜取り機能付ブックマーク」としての利用が可能かと思われます。<br>(「そういう可能性があるから」という理由で私が詳細モード拒否にした訳ではありませんが)
そうですね、確かに素光さんのおっしゃるようなこともあるかと思います。<br><br>一方で、これまで埋もれていたテキストがたくさんのひとに読まれるようになり(目に触れること、かもしれないですけれど)、そこからコミュニケーションがはじまることもあるかもしれません。<br>はてなアンテナにも「おとなりアンテナ」などの新機能が搭載されたことにより、情報共有やコミュニケーションの場としての機能は強化されつつあるように思います。<br><br>私としては、はてなアンテナを必ずしも全肯定しているのではなく、先に書きましたように詳細モードの件や(さまざまな問題が起きて小手先の技術で解決しきれないような場合はこの機能は停止してしまって良いのではないかと個人的には思っています)、トラフィックのこと、運営が無料で良いのか、とか、公開アンテナなら個々のアンテナ管理者の名前と連絡先はやはり明らかにしておくべきなのではないか、などいろいろ思うことはありますし、しばらく様子を見て行動をとるつもりではいます。ただ、否定したくはないし危険視したくはない、あたらしいムーブメントとしてやはり肯定的に捉えたい立場でいます。<br>と、こんどこそこれで終わりにします。