自分の中にあれほどの怒りが残っていたことに愕然とする。
自分の愚かさや誤りそのものはきちんと受け入れられたのだから、人に対する不信も吹っ切れると思ったし、吹っ切るべきことだったのに。
自分の心の奥にある闇の存在に気づいて、自分で自分が信じられなくなった。
それでも時は少しずつ心の向く方向を変えてくれる。
変化は微々たる速度で、時間もわずかしか経っていないのに、実感として大きな差を感じるのはなぜだろう。
残っていた心の膿が一気に放出されてしまったからか。
あるいは、心の動きの速さというのは、物理的な「時間」とは無縁な時間軸を持っているのかもしれない。
今は昨夜に比べるとずっと穏やかな心地がする。このまま、本来の自分を取り戻せますように。
いただいたメールを読んで、ああ、そういえば、そんなことがあったなあ、と遠い記憶を手繰り寄せる。恐い気持ちより、いたたまれない気持ちが先に立って。
あれが「誠実」かどうか、わたしにはわからないけれど。でも、そうか、あの時の、何としても人の側に立ちたいという気持ち、あれを思い出せばいい。
ありがとう。
が終わる。わたしの好きな日記を書いている方が何人も、実は12月生まれだということを知った。タイミングを逸して、おめでとう、を伝えそこなった人もいるが。今数え上げてみたら、自分も含めると、片手じゃまるで足りない。
1ヶ月が長く感じられたわけだ。