「言ってることは正しいんだけど、言い方がちょっとねえ。」みたいなことを、人々がわけ知り顔にささやき合い出すと、それがいかに物事の本質を曖昧にし、社会をなあなあにしてしまうか、ということに気づくべきだ。
よんひゃんさんの一連の指摘は、人が自分(や自分の子ども)をとっさに防衛することが、無意識のうちに他者を排除し傷つけることにつながっている、というものであり、まさに排除される人の心の痛みがわかっている人だからこその発言だった。そのことの本質を相対化して曖昧にしてしまうことが、「人の心の痛みがわかる」ことだ、などと勘違いしないほうがいい。
タイトルを、「痛みがわかるのは、どちらか」にすればよかったなあ、とあとから思ったのだが、すでにテキスト庵に更新報告をしてしまったので、そのままに。きっと、「おまえこそ、痛みがわからない奴だ」と思う人がいるであろうことも、覚悟の上で書いたことなので。
黙って見ていようと思ったのだが、結局首を突っ込む自分に、またしても、やれやれ。